こんにちは！みなさん、今日は私たちの生活に欠かせない「リサイクル」について、お話ししたいと思います。
リサイクルって、なんだかめんどくさそうだし、お金もかかりそう…。そんな風に感じていませんか？ でも、ちょっと待ってください。リサイクルには、私たちの暮らしと地球の未来を守る、とっても重要な役割があるんです。
国連によると、世界の人口は2050年には97億人に達すると予測されています。 そんな中で、限りある資源を大切に使い、環境への負荷を減らしていくことが、私たち人類の大きな課題となっているんですね。
そこで欠かせないのが、リサイクルなんです。 ここでは、リサイクルの基本から、その環境と経済への影響、そして実際にリサイクルに取り組む企業の事例まで、わかりやすく解説していきます。
みなさんも一緒に、リサイクルの大切さを学んでいきましょう！ そして、日々の生活の中で実践していくことから始めていきましょうね。
リサイクルの基本
まずは、リサイクルの基本について整理しておきましょう。
リサイクルとは、簡単に言うと「再利用」のこと。 不要になったものを捨てるのではなく、資源として再び利用することを指します。 つまり、ゴミを出さずに、何度も繰り返し使っていくことがリサイクルの基本的な考え方なんです。
リサイクルには、主に以下の3つの種類があります。
- マテリアルリサイクル：素材そのものを再利用する方法。例えば、ガラスビンを砕いて、新しいガラス製品の原料にする などです。
- ケミカルリサイクル：化学的な処理によって、材料を分解し、新しい材料に再生する方法。プラスチックを化学的に分解し、新しいプラスチック製品の原料にする などが該当します。
- サーマルリサイクル：熱エネルギーを回収するリサイクル方法。ゴミを燃やした際に発生する熱を利用して、発電や暖房に活用する方法 などです。
こうしたリサイクルの手法は、それぞれに特徴があり、リサイクルする素材や目的に合わせて使い分けられています。
そして、リサイクルの一般的な流れは次のようになっています。
- 分別・回収：リサイクル可能なものを、わたしたち消費者が適切に分別し、回収に出します。
- 再生処理：回収されたリサイクル資源は、リサイクル工場で選別され、材料に応じた再生処理が行われます。
- 再商品化：再生処理を経た材料は、新しい製品の原料として使われ、また売られて、私たちの手元に戻ってきます。
この流れを滞りなく回していくためには、私たち一人ひとりが、ちゃんと分別してリサイクルに出すことが大切。 それが、リサイクルの第一歩になるんですね。 面倒くさがらずに、積極的に取り組んでいきたいものです。
リサイクルの環境への影響
さて、次はリサイクルが環境に与える影響について、具体的に見ていきましょう。
資源の節約
私たちの生活に欠かせない資源。 でも、地球上の資源は無尽蔵にあるわけではありません。 リサイクルは、そんな限りある資源を大切に使っていくために、とても重要な役割を果たしています。
新しいものを作る時には、たくさんの資源が必要になりますよね。 でも、リサイクルを進めれば、新しい資源の使用量を減らすことができるんです。
例えば、こんな身近なものでも、リサイクルによる資源の節約効果は抜群なんですよ。
| リサイクル素材 | 節約できる資源 | 節約率 |
|---|---|---|
| アルミ缶 | ボーキサイト（アルミの原料） | 約97% |
| ペットボトル | 原油（ペットボトルの原料） | 約84% |
| 牛乳パック | 木材（パルプの原料） | 約60% |
アルミ缶1つをリサイクルするだけで、なんと97%ものボーキサイトを節約できるんです。 ペットボトルや牛乳パックも同様に、リサイクルすることで多くの資源を節約できるんですね。
こうしてリサイクルを進めていくことで、限りある資源を大切に使い、持続可能な社会を作っていくことができるんです。 私たち一人ひとりのリサイクルへの取り組みが、とっても大切だと実感しますね。
廃棄物の削減
リサイクルのおかげで、焼却や埋め立てによって処分しなければならないゴミの量を減らすことができます。 こうした廃棄物の削減は、限られた最終処分場の延命にもつながるんですよ。
日本では、高度経済成長期以降、大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会構造が定着してきました。 その結果、ゴミの量が増え続け、最終処分場の残余容量は年々減っているんです。
環境省の調査によると、2019年度の一般廃棄物の総排出量は4,289万トン。 そのうちリサイクルされたのは1,071万トンで、リサイクル率は25.0%でした。 また、最終処分場の残余容量は、2019年度末時点で約21年分と推計されています。
こうした状況の中で、リサイクル率を上げていくことが、廃棄物問題の解決につながるんですね。 2019年度のリサイクル率をもう少し細かく見てみると…
- プラスチック容器包装：84.6%
- ペットボトル：85.8%
- 紙製容器包装：42.3%
プラスチックやペットボトルのリサイクル率は高い一方、紙製容器包装は伸び悩んでいるようです。
紙のリサイクルをもっと進めていけば、森林資源の保護にもつながりますよね。 また、プラスチックごみ問題にも注目が集まる中、リサイクルの重要性はますます高まっています。
一人ひとりが意識してリサイクルに取り組むことで、ゴミを減らし、資源を大切に使う社会を目指していきたいですね。
温室効果ガスの削減
リサイクルは、温室効果ガスの排出削減にも貢献しているんです。 新しい製品を作る時に必要なエネルギーや、ゴミを焼却処理する際に発生するCO2を減らせるからなんですね。
環境省の試算によると、2019年度のリサイクルによる温室効果ガス削減効果は、約806万トン-CO2。 これは、なんと東京ドーム約1,720個分のCO2に相当するんだとか。
アルミ缶のリサイクルを例にとると、新しくアルミ缶を作る場合に比べて、約95%ものCO2排出を削減できるそうです。 缶1つをリサイクルするだけでも、CO2削減につながるんですね。
また、ペットボトルのリサイクルでは、新しい原料から作る場合と比べて、CO2排出量を約60%も削減できるんだとか。 プラスチック製品の原料として使うことで、石油資源の節約にもなるんですよ。
こんな風に、リサイクルを進めていくことは、地球温暖化対策としてもとっても大切。 省エネ・省CO2につながるリサイクルを、みんなで実践していきたいですね。
リサイクルと経済
ところで、リサイクルは環境のためだけのものだと思っていませんか？ 実は、リサイクルは経済の活性化にも重要な役割を担っているんですよ。
リサイクル産業の創出
リサイクルが進むと、それに関連する産業が生まれ、発展していくんです。 原料の回収・選別から、再生品の製造・販売まで、様々な分野でビジネスチャンスが広がります。
環境省の調査では、2019年度の国内リサイクル産業の市場規模は約2兆3,625億円。 その中でも、鉄スクラップなどの金属リサイクルが約1兆2,444億円と、最も大きな割合を占めています。
こうしたリサイクル産業の発展は、日本経済の成長にも寄与しているんですね。 環境と経済の好循環を生み出す重要な役割を果たしているんです。
千葉県山武市に本社を置く「株式会社天野産業」は、そんなリサイクル業界で活躍する企業の一つ。 廃電線や木製ドラムの再生加工など、幅広いリサイクル事業を手がけています。
天野産業は1979年の創業以来、「廃棄物の再資源化」と「限りある資源の有効活用」を理念に掲げ、事業を展開。 廃電線から取り出した銅や、木製ドラムから生まれたチップは、それぞれ新しい製品の原料になるんですね。
このように、リサイクル産業は資源の有効活用を促進し、持続可能な社会の実現に貢献しているんです。 そして同時に、経済の発展にも重要な役割を果たしているんですね。
雇用の創出
リサイクルの進展は、雇用の創出にもつながります。 リサイクルの現場や関連産業での仕事が増えることで、私たちの働く場が広がっていくんです。
環境省の推計では、2019年度のリサイクル産業における雇用者数は、約36万人。 その中でも、非鉄金属リサイクルが約8万人、鉄スクラップリサイクルが約6万人と、多くの雇用を生み出しています。
先ほども紹介した株式会社天野産業では、175名もの従業員が活躍しているんですって。（2021年10月時点） 長年にわたって安定した雇用を創出し、地域経済の発展にも貢献しているんですね。
また天野産業では、リサイクル業界ではまだ珍しい、女性の積極的な雇用・登用にも力を入れているそう。 環境にも人にも優しい企業として、注目を集めています。
このように、リサイクル産業は雇用の受け皿としても重要な役割を担っているんです。 環境保護と経済成長、そして雇用創出。 リサイクルにはそんな様々な側面があるんですね。
経済的メリット
リサイクルには、企業にとってもたくさんの経済的メリットがあります。
まず、リサイクルを進めることで、廃棄物の処理コストを削減できます。 ゴミの焼却や埋め立てにはお金がかかりますからね。 リサイクルすれば、その分のコストを抑えられるんです。
また、リサイクル材を活用することで、新しい原材料の購入コストも下げられます。 アルミ缶のリサイクルを例にとると、再生アルミは新しいアルミより約95%も安く製造できるんだとか。
さらに、使用済み製品を回収してリサイクルし、また売ることで、新たな収益を得ることもできます。 例えば、家電リサイクル法に基づいて回収されたエアコンや冷蔵庫などは、分解して再資源化され、その材料が売却されるんです。
加えて、環境関連の法規制への対応コストの削減にもつながります。 リサイクルを推進する企業は、環境に優しい企業として評価されるので、ブランドイメージの向上にもなるんですね。
こんな風に、リサイクルに取り組むことは、企業にとってもメリットがたくさんあるんです。 環境保護と経済活動が両立する、サステナブルなビジネスモデルとして、ますます注目されていくでしょう。
まとめ
さあ、リサイクルについて、たくさんのお話をしてきましたが、いかがでしたか？ リサイクルは、私たちの暮らしと地球環境を守るために欠かせないものだと、改めて実感していただけたでしょうか。
限りある資源を大切にし、ゴミを減らし、CO2削減にも貢献する。 そんなリサイクルの大切さを、みんなで共有していきたいですね。
でも同時に、リサイクルが経済の発展にも重要な役割を果たしていることを、知っていただけたでしょうか。 リサイクル産業の創出、雇用の創出、企業の経済的メリットなど、リサイクルには経済を活性化させる力があるんです。
環境と経済、二つの側面からリサイクルの意義を理解することが、持続可能な社会を作っていく上でとても大切だと思います。
さて、私たち一人ひとりにできることから、リサイクルを始めていきましょう。 まずは、ごみの分別を徹底すること。 そして、リサイクル製品を積極的に選んで使うこと。 企業や行政の取り組みにも関心を持ち、できる範囲で協力していくこと。
一人ひとりの小さな行動が、やがて大きなうねりとなって、社会を変えていく力になるはずです。
「リサイクル」という言葉を聞くと、なんだか堅苦しく感じるかもしれません。 でも、その本質は「大切なものを、できるだけ長く、みんなで使っていこう」ということ。 そんな愛情あふれる営みなんだと思うのです。
限りある資源を、次の世代へ。 美しい地球を、未来へ。 リサイクルを通して、私たちにできることがあります。
さあ、今日からリサイクルの輪を、一緒に広げていきましょう！ 一人ひとりのアクションが、世界を変えていく。 そんな思いを胸に、リサイクルライフを楽しんでいきたいですね。
ご一緒に頑張りましょう！
